未来に繋がる社会インフラ再生事業

当社は昭和22年に創業し、総合建設業として土木工事、建築工事等を通じて地域の発展に貢献し、特に道路工事や河川工事を中心に地域の社会インフラの新設に多く携わってきました。

これまでは古くなった建物やインフラは壊して新設するというのが当たり前でしたが、近年においてコンクリート構造物の廃棄の環境負荷への配慮や予算低減の要望が強まったことから、コンクリート構造物の補修・補強事業を開始いたしました。

ウォータージェットによる表面斫り処理およびコンクリートのひび割れ注入技術を核としたしたコンクリート補修に取り組み、調査診断、劣化部処理といった各プロセスをスパイラルアップさせるインフラ補修システムによって、コンクリート構造物の長寿命化を実現する活動を行っています。

コンクリートは経年で表面にひび割れが発生しますが、このひび割れから侵入する水分等で構造物の性能にも影響するほどの劣化が生じます。
圧力調整注入工法は、このひび割れの深部まで補修を行うことで部材の劣化進行を抑制し、
構造物の性能や機能を耐久性または美観上の問題がない状態まで回復させます｡

ひび割れを放置するとコンクリートはどうなるか？

ひび割れから雨水などの劣化因子が深部まで侵入し、コンクリート自体の劣化の進行を進めてしまうだけでなく内部の鉄筋も錆びてしまうことで強度が著しく低下してしまいます。

微細で深いひび割れも補修が可能な『圧力調整注入工法』
(圧力調整注入工法)

従来のひび割れ補修は、ゴムや空気圧によってひび内部に補修材を注入する自動式低圧注入工法が採用されてきましたが、この工法では掛けられる圧力が低いため、0.2mm以下の幅のひびには補修材を注入することができず、また深部までの注入ができませんでした。その問題を解決するために圧力調整注入工法は、ひびの幅や深さに応じて、低圧、中圧、高圧の注入圧を自由に調整しながら注入します。これにより、ひび割れ幅0.02㎜でも注入ができ、深さも200ｃｍまで対応が可能です。

圧力調整注入工法は、建物の外壁や橋梁の下面などあらゆる箇所での作業が可能です。また、従来工法に比べて作業によって生じる廃棄物が少なく環境負荷軽減にもなります。